
イノベーションカーブと聞くと、自分の製品をどうやって広げていくか?という際に使われる、発信側の考え方の一つですが、今回はこれを使って、最強の顧客になる方法を書いてみようと思います。
まずはイノベーションカーブから
早速手書きですがイノベーションカーブを貼ります。
まずは簡単に説明します。
イノベーター: 発信者、発案者
アーリーアダプター:発見して伝える人(インフルエンサー的な)
アーリーマジョリティ:それを早く掴む顧客
レートマジョリティ:後から手を出す遅い顧客
ラガード:最後の最後まで保守的な顧客
キャズム: 後ろに伝わるかどうかの溝(壁みたいなやつ)
人の中にあるイノベーションカーブ
受け手視点にひっくり返してみると、人に会った瞬間から、その人の中には新たな世界観が発生します。
イノベーションの発生です。
それを察知して、この人は自分にとってそばに置きたい存在にしたいとおもえば、その人の中のアーリーアダプターが反応し、後ろに回します。
回された情報をジャッジする警備員がいて、それを通過すると、関係性は深くなっていきます。
キャズムを通過すると、まだ疑いの心はあるけど受け入れてみようかなというアーリーマジョリティの部分に触れていけます。
そして、心を開いてくると、レートマジョリティのゾーンに到達します。
ポイントは、その次のラガードまでたどり着いてしまうと、手放せなくなるほど、壁を突破したということになります。
ここからが真の顧客になれるということです。
キャズムで自信を失う
では、このイノベーションカーブを歩むためにはどうすればいいかということを一緒に考えてみましょう。
キャズムのところから後ろ側に自分という情報が回っていかない時に自信は失われてしまいます。
批判されたりしたり、陰口を言われたりするあたりは、このキャズムあたりに自分がいると思ってもいいでしょう。
イノベーターからアーリーアダプターまであなたという情報が回り始めていると考えると、反対に自信は付くはずです。
イノベーションから始まる
攻略していく上で、まず思いつくのは、ラガードにまで届くような情報(※)を発信し、1人にでもイノベーションを与えることです。
(※)外見や振る舞い、言葉遣い…いろんな表面上な物で第一印象を良くすることや目につくことを行うのです。
アーリーアダプターに仕事をさせる
こうすることで、あなたを本格的に受け入れるかどうか、あなたという情報を心の玄関より中に上げるか?という警備員的なアダプターが仕事します。
ここを突破することを考えるのです。
ベネフィットや共感、魅力というキーワードが相手に浮かべば、アーリーマジョリティへの扉が開きます。
試食、評論家のようなアーリーマジョリティを攻略する
ここでの攻略ポイントは、他の人に高評価をしゃべれるようになるか?ということです。
サービスを受ける側の振る舞いとして店員Aさんに接客されたら、店員Aさんが店員Bさんに、あのお客さんは…とAさんを経由してBさんを落とすことができれば、レートマジョリティまで獲得することができます。
友人なら、友人Aを経由して友人Bを落とす。みたいな事も同じ原理です。
仕上げにラガードを落とす
ここで、店員A、店員Bさんの話を聞いた全く関係をもってなかった店員Cさんの登場です。
その店員Cさんにまで、愛想を振る舞ってもらえた時に、初めてそのお店、空間のVIPのようなお客さんになれます。
お金を払ってVIPになるという方法ではなく、完全に人間力のみでVIPの接客を受け取れるようになるのです。
イノベーションカーブで日常を考えてみる
自分に自信がなくて…という部分は、キャズムの向こう側へ行けるかどうかで変わると思っています。
そのキャズムの攻略を考えて日常や、これからの振る舞いを変えていくことで、今まで見れなかった情報が見えるようになってきます。
キャズム、壁の向こう側が見たことがない景色なはずです。
人の家の外観は見えるけど、玄関の向こう側は見えません。まず玄関のドアも開きません。
いろんな玄関を突破できるようになると、それが自信へつながるはずです。
門前払いをされすぎると、誰でも自信は減るはずです。笑
10万円払うのでドアを開けてください。
50万円払うので玄関の先にあげてください…
これでも突破はできるかもしれませんが、これだと自信が付くどころか、お金が溶ける一方です。
お金がないと玄関のドアを開けてもらえない人…になってしまいます。
…ドアはそうやってあけるんでしたっけ?
つまり自信はこのようなサイエンスを通して考え方を整え、お金ではなく、行動で突破していけるものなのです。