
経済の情報をいろいろ見ていると、最近は大きな会社が人員を適正人数に削減…という記事を見かけれるようになりました。
トヨタが終身雇用が厳しいという発言をしていたり、日産も人員を12000人削減するなど、ニーズが多様化していく現代において、大きな規模でマスに向けた事業を行う大企業は苦しくなっているのではないでしょう。
さらに恐ろしいのは、一度大きくなっている企業は従業員にも過度の期待をされています。
給与がいい、待遇がいい、入ってしまえばとりあえず生活は大丈夫…
そのように信じた状態で入社する新社会人が多いかとおもいます。
会社名で飛びつき、安定を求めて押しかけてくる学生…
今のご時世だと特にこのような傾向が見られるはずです。
(僕もその一員でした)
大企業が苦しい時代が到来?使命感に勝てない人件費問題
企業にとっては人件費というものは、経費の中に入っています。
売り上げが落ちてきたら、株主もいるので会社の延命が最優先です。
利益=売上-経費
つまり、社員は会社の売り上げに応じて切られる可能性は十分にあるのです。
脅しとかではなく、一人一人、生き方を考えなければ、あとから取り返しのつかない事態にもなりかねないので、先に対策をしておいたほうがいいのでは…ということです。
センター試験は焦って対策しましたよね?
それよりも100倍、重要なことを書いているつもりです。
会社は株主の持ち物である
ここでは僕が空いた時間で学んだ世の中の仕組みを書いていこうとおもうので、書きますが会社とは、数字だけで追っていくと資産家の持ち物に過ぎません。
投資家は儲かりそうな事業にお金を投じて経営陣から報告を得て売り上げから配当を得るのです。
つまり、社員に対しては一人当たりの生産性が考えられて、会社にいるだけでお金を与えますよ。という対象の人ではないというのが事実です。
従業員を守らないといけないという大企業の使命感よりも、ニーズの細分化という現実が勝り始めたというのが、少しずつトレンドとして現れ始めたのではないしょうか。
だからこそ、個人でもある程度世の中のことを勉強しておかないと今後さらに差が開いてしまうことでしょう。
利益=売上-経費
利益を分けるのは株主と経営陣です。
売り上げを立てるための人材、給与は経費として売り上げから引くという枠で働く役目が従業員です。
R>Gというのが真実です。
R:資本の平均年間収益率
G:経済の成長率
つまり、資本家が得る「投資から得られる収益」は労働者が得る「給与所得や事業所得」よりも常に大きいため、これが格差をさらに広げていくということです。
そしてこれは、現在もこれからも変わらない絶対的公式であるということが書かれています。
書籍「21世紀の資本」より
大企業の後に中小企業が続く
大企業ですら従業員を守る姿勢を崩し、適正サイズを唄い始めたら、今度は中小まで同じような対策を取り始めるようになります。
「先生に続く」という人間の特性が、下の方に流れてくるのです。
情報は高き所から低きところに流れるという法則はここでも発揮してくるでしょう。
最終的には、一人一人が経営者的な思考が求められる
つまり自分がどういう組織で、どういうポジションで働いているのか?を一人一人が理解しなければならない時代がそこまで迫ってきているのです。
そんなことまで考えたくないよ…といった時には、就職ビッチのように、会社にどうにか依存しようと、過酷な労働すら受け入れないといけなくなっていきます。
どこまで逃げれるか?という精神と肉体との勝負を強いられる可能性もあります
極端に書いていますが、これくらい考えておかないと危機感を持って将来を変えようという気にならないと思うので、書いてみました。
危機回避方法「いい波にのる」
脅してばかりもいけないとおもうので、これらの問題をうまくクリアする方法を書いてまとめにします。
それは、ズバリ「いい波にのる」です。
転職や就活を「企業名」で選ぶ時代は、ハッキリいって終わりました。
アロハシャツをジーパンに入れてリーゼントにするくらい古い時代みたいになっていくはずです。
新時代のエリート従業員は、株価と連動して波に乗りにいくような社員かなとおもいます。
上場前の会社に乗るみたいな感じがよろしいかとおもいます。
そして、出来るだけ少ない人数の会社に入り、力をつけてしまったほうが強さがつき結果的に強さで安定していくことになるでしょう。
新時代、仕事への思考術
人のニーズが多様化してきたことにより、個人や小さい組織の方が勝てる時代が到来したのです。
この波に乗る方法を習得したほうが安定への道とつながっていくことでしょう。
大手企業に入社して切られてしまい変なプライドまでも付いてしまっていたら、長年苦しんでしまう可能性もあります。
(知り合いでも、前の栄光をずっと喋りながらも転職後の小さな会社でぐちぐち言いながら働いている人もいます)
いずれにしても、肩の力を抜いて柔軟に身を置いていくという考えかたは持っていた方が良さそうです。